引越しと転職
この春、生まれ育った地域にUターンすると同時に転職したのですが、住環境の向上と良い職場に恵まれたのもあり充実した日々を送っています。
この転職と転居は人生におけるターニングポイントになるような出来事だったと思うので、備忘録として書き残しておこうと思います。
転職
今年の7月に FOLIO の社員になったのですが、転職に関して特徴的だったことをざっくり上げると、
- ずっと SES のエンジニアだったけど初めて自社サービスの会社に入った
- 面接受けたのは FOLIO 1社のみ
- コミットメント・シフトしてぬるっとジョインした
こんな感じです。
業務委託エンジニアから証券会社のエンジニアへ
僕がエンジニアになったのは 2012年 27歳の時で、それまではギターをたまに弾いているプータローとして生きてきました。 軽い気持ちで職業訓練校に通ってみたところ、学校の人材紹介業としての側面から発せられる圧力に流されて、いつの間にか SES をやっている会社に入ることになっていました。
その SES 会社に入って二年半ほど経ったときに「こんな給料じゃ結婚できない!独立だ!!」と一揆を起こして(一人会社を作って)からも業務委託業を続けて、今年の3月まで過ごしてきました。
30代も後半になって、エンジニアとしてもっと成長するために必要なことはなんだろうと考えたときに、
- 事業の一員として深くコミットをすること
- 同じ問題を解決する仲間と切磋琢磨すること
が重要かなと思って転職を決意しました。
転職前後でチームの規模はあまり変わらなかったのですが、前職では一人一人が違うシステムを触っていて Scala を書いているのは僕だけ、というような仕事内容だったのに比べて、現チームはみんなが同じシステムを触り同じ問題を解決するような仕事内容になっていて、望んだ通りの環境で仕事をさせていただいていると感じています。
また、業務委託としての仕事のスタンスから社員としての仕事のスタンスに切り替わったのも僕の中では大きな出来事でした。
アドテク業界に8年位いたのですが、業界の動向を調べたり、Open RTB の仕様を追いかけようとかはあまり考えなかったし、運用面で貢献するつもりが全然起きなかったのですが、
今は証券外務員資格取るための勉強してみたり、運用面に強くなりたいと思って色んな仕事にトライさせてもらったりしています。こういう関わり方も楽しいですね。
面接は FOLIO しか受けてない
転職をするにあたって希望したのは前述したような環境なのですが、
- 僕みたいなやばい経歴、こんな歳ではまともなルートで転職は難しそうだ
- Scala + Cats Effect やっている人少ないし、そこでスキルマッチするしかない
とも思っており、転職先を探し始めた矢先 FOLIO から”いいね”が届いているのを見つけました。
FOLIO は前職でチームメイトだった方が転職していった会社だったのもあり、ずっと気になっていた会社でした。口座も 2017 年から持っているし、口座を作ったときのウェルカムレターが可愛くてめちゃ良かったのも覚えていました。
その方自体は数年前に FOLIO を退職されたのですが在席当時、FOLIO での出来事を多く発信されていてそれを見て「FOLIO めちゃ良いな」と憧れており「僕の経歴じゃオファーもらうの厳しいと思うけど、記念受験しとこ」みたいな気持ちで面接に臨んだら、運よくオファーをいただけました。
Scala と Cats やってて良かった良かった。
FOLIO から”いいね”が届く前に一社だけ「Scala + ZIO + 広告系」という会社もめちゃマッチ度高いし楽しそうだな(ビジョンも素敵)と思ってカジュアル面談を受けていたのですが「もう FOLIO 以外見えない」みたいな恋愛脳になってしまったので、その後のプロセスには進まずに、FOLIO とだけ面接させてもらいました。
コミットメント・シフトによる転職
実は「転職活動だいぶ苦戦するだろうし、その間まったくの無収入になるの辛い。週2も空けておけば転職活動しながら生きていけるっしょ!」と思って、前チームの要望に答える形で、週3 x 2ヶ月の契約をしなおしていたので、FOLIO に入るにあたって
- 5月から週2 x 2ヶ月で業務委託として入る
- 7月からフルコミットで正社員になる
という変則的な入社方法になりました。そういうクロスフェードな感じでぬるっと転職することを世間では最近、コミットメント・シフトと呼ぶようです。ナウい転職方法らしい。
コミットメント・シフトどうだったか
コミットメント・シフトの二ヶ月間、具体的に何をやっていたかというと、
前チーム
- 次に Scala のシステムを担当する人に引き継ぎ
- 合間に優先度の低い開発タスク
現チーム
- 主にオンボーディング
- 環境構築
- 会社の概要や文化の伝授
- オンボーディング用の cats, fs2.Stream, refined などの使い方勉強リポジトリを使っての OJT
- 簡単なタスクを消化してみる
というようなことをやっていました。
合わせて週5で働く形ですがそれぞれで働く時間は短いので、特に前チームに対して「体調崩して穴を空けても補填できない恐怖」を常に感じながら過ごす2ヶ月間でした。もし次に転職する機会があっても、もうこの方法は選ばないと思います。
FOLIO でのオンボーディング自体のことを書くと、資料や教材をしっかり用意していただいているのと、チームの先輩社員の方がメンターを担当してくれるので、コミュニケーション面も含めて安心して仕事に入ることができました。フルリモートでのジョインは、色々不安があったのですが全部杞憂に終わってホッとしています。
転居
もう一つの大きい出来事は、転居です。
僕と妻は千葉県のちょっと田舎の出身で実家同士の距離も近かったというのと、2020/09 生まれの娘を住環境の良い地域で育ててあげたいという思いもあり、僕の故郷である千葉ニュータウンに引っ越すことにしました。
転職の際に「4月はまるまる休む!!」と強い意志を持って決めていたので、4月を引っ越しの準備と後始末のための期間として使うことにして、計画を練っていきました。
引っ越す前は
- 娘の転園準備
- パッキング
- 不用品の処分
- インフラの解約
引っ越してからは
- 娘の慣らし保育
- 荷ほどき
- インフラの契約
などを日々こなしていたら、あっという間に1ヶ月過ぎていました。勉強したりもしたかったけど、バタバタしてたら終わっちゃった。。。
娘の転園
娘は引っ越し当時1歳半だったのですが、登園最後の日に、保育士さんたちに囲まれて色紙をもらったり「元気でね!」と声をかけられたりしても「今日はどうしたんだ、お前たち」みたいな顔つつ、いつも通りニヤニヤして過ごしていました。
親である僕と妻のほうがなんだかセンチメンタルな気持ちになってしまって「本当に良い園だった。。。つらい。。。」と色紙を見てウルウルしていました。
数ヶ月経つと、その保育園での友達の名前も忘れてしまったようで、話題に出してもキョトンとした顔をしているので、ますます僕と妻だけが切ない気持ちを募らせています。
まぁでも、幼少期ってそういうもんですよね。 転園先の保育園で楽しそうに過ごしているのがなによりです。
地元に帰ってきて
僕は千葉ニュータウンには
- 生まれてから19歳で一人暮らしをするまでの間
- 23歳くらいのときに音楽から遠ざかってやさぐれて帰郷してから 27 歳でエンジニアになるまでの間
と計24年くらい住んでいるので、色んな思い出が街のそこかしこにあります。
よく妻に「小3の時ここの公園に座って、夜空の観察の宿題みんなでやったんだよなぁ」とか「この道、ランニングしてるとき、蚊の大群に襲われて必死で逃げて自己最速記録出た道だわ」みたいなこと、唐突に話したりしてます。
思い出あふれる場所に、今度は家族としての思い出が積み重なっていくのがたまらなく嬉しいです。引っ越してきてよかったなぁ。
実家が近くなったことで、相当ラフに親に孫の顔を見せることができるのも良かったことの一つです。僕の母は、娘の顔を見るとずっとニコニコして幸せそうな顔をしてくれるし、娘も母が大好きなので「親孝行してる!!最高!!」という気分になります。
親の幸せそうな顔ってなかなか見れないけど、最近はたくさん見ることができて僕自身もとても幸せです。親と会った後、よく妻と「引っ越してきてよかったねぇ」としみじみ話します。
転職・転居後の暮らし
仕事としては、フルリモートなので会社に出勤したのはパソコンを受け取りに行った一回のみで、その後はずっと家で仕事をしています。
前チームのときは、週1回の出社義務があって、出社した日の家事育児は妻の負担が大きくなってしまって忍びなかったのですが、現チームはフルリモートなので、たいへん助かっています。子供が小さいうちは、こういう暮らしがキープできると幸せだなと思っています。
また FOLIO の現在の制度として、20%ルールという制度(リモートワークにおいて家事育児などに使っていいとされている時間)があって、それを使って保育園のお迎えに行くのがデフォルトになっており、毎日お迎えにいける幸せを噛み締めています。
FOLIO のメンバーは子育てに対して懐がめちゃくちゃ深くて、本当にありがたいし、これからパパになる人も安心できるような環境だと思います。
他にも要因はたくさんありますが、転職して本当に良かったとしみじみ感じています。
終わりに
最後まで読んでくれてありがとうございました。FOLIO も千葉ニュータウンも良いところなので、機会や興味があれば是非お声がけください。